腰痛に悩む方は多い
腰痛に悩む方って、多いですよね。
おとーちゃん達子育て世代も、
スポーツ盛んの若い世代も、
もちろん高齢世代も。
おかーちゃんを始め、妊婦さんや出産後のお母さん方にも、
腰痛で悩む方は多いですよね。
日本だけでも、
約3000万人が腰痛に悩んでいるとの情報もあります。
おとーちゃんが勤めている病院にも、
整形外科があるため、腰痛に悩む患者は多いです。
リハビリにも患者が回ってきており、
リハビリをすることで腰痛の軽減を目指す場合も多いです。
おとーちゃんは外来リハビリテーション部にも
配属されているため、腰痛患者を担当する割合は多いです。
よく診断される病気
腰痛を発する病気はいくつかあります。
例えば、脊椎圧迫骨折。
背骨の骨折ですね。
そりゃ痛いですよね。
しかし、病院で最も多く付けられる病名は、
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 腰部脊柱管狭窄症
が多いです。
よく患者からも、
「昔からヘルニア持ってるから、
腰が痛いんだよね。」
なんて聞きます。
でもこれって、間違いのことも多いんですよ。
腰椎椎間板ヘルニア
椎間板の髄核が突出し、神経根や脊髄などを圧迫する疾患。
症状
- 一側下肢の放散痛、脱力
- 会陰部の痺れ、灼熱感
- 膀胱直腸障害
- 腰痛(急性期のみ)
腰部脊柱管狭窄症
様々な原因により、脊柱管や椎間孔が狭小化し、脊髄、馬尾、神経根を圧迫することで特有の神経症状を呈する症候群。
症状
- 異常感覚
- 膀胱直腸障害
- 性機能不全
- 筋力低下
- 下肢痛
腰痛は起こさない腰の病気もある
調べると分かる通り、
急性期(痛みが出始めた時期)以外は、
腰痛が起こる病気ではないのです。
先ほど例を挙げた患者の発言でもあるように、
「昔から」の病気であれば、
腰痛を起こすことはない病気なのです。
つまり、
「椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症があるから
腰痛が生じています。」
という説明は成り立たないことが多いです。
腰痛の正体
腰痛の85%は原因が特定ができないといわれています。
一般的には「非特異的腰痛」と呼ばれます。
この非特異的腰痛の原因は
機能障害、
つまりは
筋肉の異常や関節への負担が原因
といわれています。
病気ではなく、
どこかの筋や関節に、
あるストレスがかかり続けた結果、
腰痛が生じているとされています。
リハビリテーション界では、
少しずつ広まってきている知識です。
最近ではTV業界でも、
成田崇矢先生という方がTV出演されて、
説明してくださっています。
この知識があると、
何が良いかというと、
手術をしなくてすむかもしれない!
ということです。
腰部椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症が重症となると、
手術が必要となることもあります。
ですが、
症状が出てからだいぶ時間が経っており、
主症状が腰痛の場合には、
腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症が原因ではないかもしれません。
そうなると、手術をしても意味がありません。
病院で働いていると、
せっかく手術しても、
症状が変わらないという方が意外にも多いんです。
ぜひ、腰痛に悩んでいる方は、この知識を知っていただき、
セカンドオピニオンなどの参考にしていただければ
幸いです。
おとーちゃんも相談に乗ります!!
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