国内最高齢の方が世界中から注目
大阪府柏原市に住む国内最高齢の女性、巽フサさんが、
4月25日になんと116歳の誕生日を迎えたそうです。
彼女が生まれたのは1907年、明治40年。
つまり、
明治→大正→昭和→平成→令和と
5つの時代を生き抜いてきた、生ける伝説ですね。
ちなみに、世界最高齢は
118歳で亡くなった
フランス人女性のリュシル・ランドン氏。
もしかしたら、
巽フサさんが世界最高齢となるかもしれませんね。
すごいことです。
ですが写真を見る限り、
巽フサさんは自分で動くようなことはできそうになく、
常にピカチュウのクッションを抱えているそう。
これは、
褥瘡(床ずれ)と拘縮(関節が動かなくなる)を
予防するためで、
自分の身体を自分で動かせないことを表しています。
また、
「嫌がる様子がない」
と介護士さんはおっしゃっていますが、
「会話」をしたエピソードがないことから、
おそらく意思表示もほぼできないのではないでしょうか。
国内最高齢ということでおめでたい話ではありますが、
健康寿命の観点からすると、
生き方としては疑問を感じてしまいます。
長生きするとお祝いがもらえる
長寿となると、敬老祝金といったものがもらえます。
自治体ごとに内容は異なりますが、
大体5000円〜数万円もらえるようです。
長寿を祝福し、
高齢者の福祉の増進を図ることを目的としているようです。
まぁ、シンプルにおめでたいですよね。
3桁年も生きることができるのは、経験として素晴らしいです。
産まれたての子どもは祝福されない?
そんな中、こんなツイートを見かけました。
「産まれたての赤ちゃんは日本一若いので、
国からお祝いしてもらいたい。」
産まれたての赤ちゃんは日本一若いので、国からお祝いしてもらいたい。 https://t.co/x82GPJvtiy
— ううううあああ (@akio2001) April 26, 2023
確かに、
会社や友人から出産祝い金として
いただくことはありました。
でも、国や自治体から祝い金をもらうことはありません。
健康保険や国民健康保険の被保険者等が出産した際には、
出産育児一時金が支給されますが、
病院によっては自己負担額が発生してしまう現状です。
(令和5年4月より、
42万円から50万円に引き上げられました。 )
これはあくまでも補助するという意味合いの方が強く、
敬老祝金のように祝福の意味合いは感じられません。
なぜなら、マイナスになる場合があるからです。
少子高齢化がやっと本格的に対策を打とうとしている中、
子どもが産まれることに対して
祝福するような社会でないことは明白です。
現在、出産費用には、
基本的に公的医療保険制度が適用されません。
もしも、保険適用となっても、
自己負担額は大きい現状です。
個人的には、出産一時金の引き上げには賛成ですが、
自己負担する可能性が少しでもあるなら、
自己負担させないような仕組みにするべきです。
東京都の出産費用の平均額は、
53万6884円(公的病院のみ)。
まだ人によっては自己負担せざるを得ません。
もはや、出産費用を賄うだけでなく、
お祝い金が出るくらいでないと、
子どもが産まれることに対して
祝福はしない国なんだな、
という現状になってしまう気がします。
果たして、
「異次元の少子化対策」は
どこまで異次元に改革してくれるのでしょうか。
期待しましょう。
コメント