おとーちゃんは中堅世代
おとーちゃんもそろそろ30代ということで、職場内ではいわゆる中堅世代として扱われるようになってきました。
まだ組織としてのリーダー経験はありませんが、組織内のチームとしてのリーダーなどであれば任されるようになりました。
理学療法士として働く一方、社会人として人をまとめるという力も今後必要になるだろうと感じ、まだまだ若いですが、リーダーに必要な力というのを若い世代目線で考えてみようかと思います。
そんなことを考えるきっかけになった出来事が、最近の職場で頻繁に起きましたので。笑
それをもとに考えてみようかと思います。
リーダーに必要な力①
まずは、常に予防線を張る、ということです。
実際の場面を紹介します。
当院の感染対策委員会は、リーダに委員長がいますが、それ以外の役職がありません。
先日、当院の感染対策委員会の委員長が新型コロナウイルスに感染してしまいました。
スタッフで感染者が出た場合には、委員会を中心に病棟閉鎖、濃厚接触者の管理などが行われます。
しかし、この件では委員長が感染してしまい、各部署の役職者が誰に確認すればいいか、約1日間わからないという状況になってしまいました。
これは由々しき事態です。
リーダーは、自分が管理すれば良い、という感覚だけではダメで、自分がいない場合には誰が仕切るのか、緊急事態にどのように組織再構築を行うか、まで視野に入れて組織を作らなければなりません。
今回の件で、当院の感染対策委員会は組織再構築をすることとなり、おそらく副委員長が複数名選出される、感染対策マニュアルの改訂などが行われるそうです。
リーダーに必要な力②
次に、コミュニケーション能力です。
これは、なんか、当然なように思えますよね。
しかし、意外にできていない場面があることがわかりました。
またまた当院での事例です。
新型コロナ感染者専用病棟への出入りについて、ある特殊な場合には出入りしても良いか、という相談を部署のリーダー2人にしました。
すると、1人はOK、1人はNG、という回答が来ました。
それも含めてどうしたら良いかを相談しても、そのリーダー同士は会話しません。
仕方がなく、部署リーダーより上の上司である課長に相談すると、OKということになりましたが、その3時間後、課長・リーダーで再度話し合い、NGとの連絡がきました。
それに振り回された部下たちは、時間を無駄にすると共に、残業しなければいけないという状況に陥りました。
確かに話し合いが必要で、判断もシビアなことは理解していますが、初めからリーダー同士で話し合いをしていれば、もう少し対応が早くできていたように思えました。
リーダー同士のコミュニケーション、これが意外と重要で、それぞれで判断が異なる場合が出てきてしまい、それぞれの部署で決まりが乱れてしまうことにつながります。
リーダーも完璧ではありません。
他のリーダーに聞く、確認する、ということも大事なのだと感じました。
リーダーに必要な力③
最後にもちろん、仕事技術です。
現代社会では少しずつ減ってきてはいますが、少し昔の昭和の時代って年功序列の社会ですよね。
入った順に出世をしていき、特にスキルがなくても出世をしてしまう。
当院でも、そのような現状があります。
ここで、リーダーに知識・技術がないとします。
組織的にはいうことを聞かなければいけませんが、「あの人についていきたい」と尊敬されることはありません。
リーダー気質が相当ある方であれば、そのリーダーシップについていく、ということはあるでしょうが、特に医療などの技術職においてはなかなか尊敬されません。
むしろ、いうことを聞きたくない、という気持ちの方が勝り、部下のモチベーションは下がる一方です。
当院でも、中堅世代の離職率がかなり高いです。
おとーちゃんが尊敬する先輩方もほとんど辞めてしまいました。
やはり、上の立場に就いた方も自己研鑽を忘れずに、知識・技術の習得に励むことが必要です。
それは仕事のためだけでなく、部下のやる気を高めるためにも必要なことと感じました。
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