おとーちゃんのおばあちゃん
おとーちゃんには父方におばあちゃん、母方におじいちゃんとおばあちゃんがいます。
娘ちゃんにとってはひいおじいちゃんとひいおばあちゃんですね。
3人とも一緒には住んでいないのですが、車で行ける範囲には住んでいます。
3人ともすでに90歳手前。
いろんな病気もしましたが、歩けるような身体能力は残っているため、そこはすごいなと思っています。
しかし、高齢者に多いといわれる、いわゆる認知症が目立ってきており、おとーちゃんの両親も頭を抱える場面が増えてきた現実があります。
特に大変なのが、(ひいおばあちゃん)母方のおばあちゃん。
アルツハイマー型認知症の診断を受けており、さらには不整脈によりペースメーカーを入れています。
しかし歩くことはできるため、おじいちゃんと2人暮らし状態です。
アルツハイマー型認知症とは
65歳以上の人では最も多い認知症で、脳の神経細胞が徐々に減っていく進行性の病気です。
医学的に言えば、アミロイドβ(ベータ)と呼ばれる異常なたんぱく質の蓄積、神経原線維変化(過剰にリン酸化されたタウ蛋白の蓄積)という2つの変化があります。
このような変化は、症状が出る20年以上前から始まっているといわれており、脳が少しずつ萎縮する、比較的進行が緩やかな病気です。
主な症状は、物忘れ(記憶障害)です。
最近のことを思い出すことができないのですが、普通の物忘れと異なるのは、
物忘れ
→体験したことの一部分を忘れるが、ヒントがあれば思い出せる
→忘れたことを自覚している
認知症
→体験したことを丸ごと忘れ、ヒントがあっても思い出せない
→忘れたことの自覚がない
という点です。
他にも、
- 見当識障害(日時、自分のいる場所、時間などがわからない)
- 言語理解力の低下
- 道に迷う
- 意欲低下
- 物盗られ妄想
- 徘徊
- 怒りっぽくなるなどの性格変化
などが主な症状です。
ひいおばあちゃんの場合
ひいおばあちゃんの最近のエピソードをまとめると、こんなことがありました。
- おとーちゃんに、1日に約10件も不在着信を入れている
- 義理息子(おとーちゃんの父)から電話が来て、名前を言ってもわからない
- 新型コロナウイルスが流行していることによる日常生活の制限が全く理解できない
- 自分が会いたいが為に、孫(おとーちゃん)の家に朝に突撃訪問し、コロナを理由に事前連絡してほしい、と伝えると、怒る
- 薬を全く飲まず、理由は「これを飲むと体が悪くなる」
- 1分前に言ったことを忘れて、「聞いていない」と怒る
- お金を自らどこかで使ってきたが、隣の家の人に盗られたと言い張る
こんな感じです。汗
うちのひいおばあちゃんの場合は、元々は温厚な性格が、認知症により怒りっぽくなってしまったという点が、親族を悩ませているのです。
特に娘(おとーちゃんの母)は、大変困っており、現実問題として施設入所を提案しているようですが、なかなか受け入れてもらえていない様子です。
なんとか自動車運転の免許は返納させたようです。
時間がかかったようですが、他人を巻き込む可能性があるので、そこは強引に行ったようです。
現在、アルツハイマー型認知症を完全に治す薬はないです。
厳密にいえば、進行を遅らせる薬は開発されています。
そのため、家族・地域の方との連携により、自宅で生活させるか、施設入所させるか、という問題が必然的に発生します。
特にうちのひいおばあちゃんは、ひいじいちゃんとの2人暮らしのため、老老介護状態です。
正解はないですが、どう関わっていくか、家族会議が開かれることもあります。
難しい問題ですが、家族であることは変わりないので、根気強く対応していきます。
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