長野県のある公園が廃止に
タイトル読むだけでびっくりしてしまうようなニュースでした。
子どもの声がうるさい?
しかも公園で?
当たり前では?
そんな感想。
現場の公園は、長野県長野市青木島町にある青木島遊園地。
比較的閑静な住宅街にある、普通の公園のようです。
隣には児童センターや保育園があり、子どもたちの遊び場としては最高の環境ですね。
2004年に地元から要望を受けて開設されたそうです。
しかし11月に突如、
「青木島遊園地は、令和5年3月31日をもって廃止いたします。長い間ご利用いただき、ありがとうございました。」
(一部抜粋)
との張り紙が。
管理する市公園緑地課の課長によると、
「多数の子どもが訪れ、かなりの音が出ていたことが、廃止の一因であることは事実」
とのこと。
元々、放課後になると児童センターで過ごす子どもたちが遊びに来ていたそうで、保護者達のお迎えの車が相次いで出入りした状況だったと。
ところが、
近隣住民達から
「うるさい」
「子どもたちが走り回ってほこりが舞う」
「車が汚れる」
などと苦情が出るようになったと。
苦情の方が子どもじみたような気もしますけど・・・。
対策として、
- 最大8m幅の帯状にツツジを植えた
- 出入り口の位置を変更
- 児童センターから、子どもを迎えにきた保護者に対してエンジンを止めるよう呼びかけ
公園にしては、十分すぎる対策のように思います。
それでも苦情は治らず、なんと、
近隣住民が児童センターに対して、
「遊園地で子どもが静かに遊ぶ方法」
を考えるよう求めたそうです。
・・・。
なんだそれ・・・。笑
子どもが静かに遊ぶ方法なんてない
結局、児童センターは、
「子どもを外で遊ばせたいが、静かに遊ぶ方法なんてない。これ以上迷惑はかけられない。」
とのことで、
公園で遊ぶことを禁止にしたとのこと。
公園ってそもそも、
- 人々のレクリエーションの空間
- 良好な都市景観の形成
- 都市環境の改善
- 都市の防災性の向上
- 生物多様性の確保
- 豊かな地域づくりに資する交流の空間の提供
と国土交通省からいわれております。
人々のレクリエーションやコミュニティの場であり、
人々の心を和ます木や花などの自然を育てる場所でもあります。
大きな地震などの災害が起きた場合には、避難する場所にもなり、
人々の生活の中でかけがえのないとても重要な施設です。
その公園で遊ぶ子ども達を、自分勝手に避難している高齢者、
という構図にしか見えないこの問題。
近年は、核家族化しており、子どもは親のみで育てる家庭が増えていますが、
逆に、高齢者側から、
「子育ては家庭だけでなく地域全体でするもの」という考え方を拒んでいるように思えます。
子どもは屋内でも屋外でもいろんな遊びを通して、体のいろんな部位を発達させます。
それを多分に経験しているであろう高齢者が、
後世の子どもに対して育児拒否という虐待をしているように感じてしまうニュースでした。
とても残念です。。
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