実はたくさんの人には異常があります
無症状の中高年の方の腰を、レントゲンやMRIの検査をするとしましょう。
なんと!
おそらくほぼ全員に、
- 脊柱管狭窄
- 椎間板脱出
- 圧迫骨折
- 椎体の変形
といった異常が見つかるといわれています。
いわゆる加齢的変化です。
つまり、このような加齢変化を元々もつ状態なのに、腰痛が出現したというだけで整形外科を受診すると、
- 椎間板ヘルニア
- 脊柱管狭窄症
- 圧迫骨折
- 椎体変形
- 椎間板変性症
と診断されてしまいます。
中高年、特に高齢者は検査すると腰痛がない方でも、全員が異常であること
8割の腰痛が、画像検査には映らず、腰痛の原因はわからない
ということがいえるのです。
代表的な病気は腰痛が主体ではない
よく聞く腰の病気で、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアが挙げられますが、
この病気は、脚につながる神経を圧迫する病気のため、主な症状は脚の痛みや痺れ、筋力低下、感覚障害なのです!
発症数日間の炎症期であれば、腰痛を生じることもあるのですが、1ヶ月とか、数年とかの慢性的な腰痛の場合は、これらの病気が原因ではない可能性が高いです。
そんな時は理学療法士
では、なにが腰痛の原因かというと、最近では、
- 椎間関節
- 仙腸関節
- 椎間板
- 筋肉
の4つが多いといわれています。
つまり、脊柱(背骨)の加齢に伴う病気の影響ではなく、関節や筋肉への日常的なストレスが原因であることが多いです。
そうなると、元々ある脊柱管狭窄などの加齢変化を手術しても、治らない可能性があります。
だって原因じゃないんだもの。
あれ?
手術しない方がいいの?
って思う方いますよね。
そう、もしかしたらあなたの腰痛は、手術をしなくても治る可能性があるかもしれません!
そんな時は、関節や筋肉、動きの専門家である理学療法士を探してください。
批判ではありませんが、整形外科医は関節や筋肉を詳細にみることは少なく、あくまでレントゲンやMRIで外科的処置が必要かどうかを見極めることが専門です。
理学療法士は、どの関節が原因か、どの筋肉が原因か、姿勢や生活で原因となることはないか、そのあたりの原因探索のプロです。
おとーちゃんも、完璧ではないですが何人もの患者さんの腰痛を取り除くことができました!
もちろん苦労した症例もありましたが。汗
手術しないに越したことはありません。
医師に
「手術する必要ない人なんだけど、腰痛が強くて…。診てくれないかな?」
と依頼がくることもあります。
医師と理学療法士が同時に患者を診ることも増えてきています。
ぜひお悩みの方は、近くの理学療法士を探して相談してみてください。
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