年賀状を書かなくなって早5年
「新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」
仕事始めの日には、職場でたくさんの人にこのようなセリフを言わなければいけない雰囲気が漂います。
また、年末には
「今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いします。」
なんか、たった数日で何回「よろしくお願いします。」って言ったか。笑
おとーちゃんは総合病院勤めなので、全員になんて言えるはずもありません。
お世話になった方のみに言うようにしています。
一応、挨拶しておいて損はありませんからね。
そして今年は、だいぶスズキ家に届く年賀状が少なくなりました。
遡ること6年前。
職場のリハビリテーション科では、12月になると年賀状用の、住所一覧がスタッフルームで出回りました。
それをみんな写真に撮って、年賀状を作成するのです。
その頃、リハビリテーション科のみで、100人・・・。
年賀状作りは地獄でした。
翌年には、年賀状を書かなくなったおとーちゃん。
もはや書いている人の方が少なく、お世話になった人にでさえも直接挨拶、またはLINEで挨拶、みたいな感じになりました。
今年に入り、スズキ家に届いた年賀状は10数枚。笑
だいぶ年賀状離れが進んでいますね。
「年賀状スルー」
約3〜4年間に流行った言葉です。
「忘年会スルー」などの言葉から生まれたようで、
年賀状に
「今年で最後にします」
と書く「年賀状じまい」「卒業年賀状」が流行したようです。
わざわざ宣言しなければいけないのもいかがなものかと思いますが。
「何で返さないの?」
と不満を抱く人もいるようで、それがきっかけで付き合いが絶たれるという事例もあるようです。
お歳暮などの文化も似たような側面がありますよね。
毎年送っていたが、たまたま送らない年があると、
「あれ?私なんかした?」
と送られてこない側が不安になり、関係性に亀裂が走ることがあるそうです。
そもそも、特にお世話になっていない人なんかもいるでしょうし、
「毎年もらっていたのに」という理由も烏滸がましいのですが、
本来1年の感謝を伝えるのは、本当に感謝を伝えるべき人だけで良いのでは?と思っています。
「年賀状スルー」と共に、この文化は消えていく可能性があるのではないかと思っています。
年賀状の歴史
年賀状自体は、平安時代から始まっていたそうです。
お世話になった方や親族に対して、新年の挨拶をして回る「年始回り」という習慣がありました。
ですが、挨拶に手紙を使用するのは一部の貴族だけ。
直接会えないような遠方の方へ賀状として送っていたそうです。
江戸時代に入ると、今の郵便の先駆けとなる「飛脚」が充実。
庶民が手紙で挨拶を済ませるようになります。
また、「名刺受け」というものを玄関に設置し、不在時には、新年の挨拶を書いた名刺を入れるという文化もあったそうです。
現在の年賀状は、1880年代から恒例行事となったそうです。
多くの人が「1月1日」の消印を押してもらうために、年末頃に年賀状を投函しました。
郵便局の仕事は何十倍にも跳ね上がったため、その対策として「年賀郵便」という仕組みが特別取扱いとして始まりました。
基本的には、
- 1年の感謝を伝える
- 普段会わない人と連絡が取れる
- 関係を深められる
などの目的があるようですが、
現代はSNSが普及しております。
おとーちゃんも、Instagramに年始の挨拶を投稿して終了です。笑
会いたいなどの連絡を取りたい人は、個別に連絡します。
そういう時代です。笑
好きな人、本当にお世話になった人にのみ年賀状のような連絡をするのはとても良いことだと思いますが、
会社などで強制的に送らなければいけないという文化は無くなった方がストレスがないのでは?
と思います。
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