膝が痛いおかーちゃん
おかーちゃんは、昔からバレーボールをやっています。
確か小学生くらいからやっており、選抜メンバーに選ばれるほどだったようです。
高校では、まあまあの強豪校の部活に所属し、おしくも県ベスト8の成績だったとのこと。
(そのベスト8の時の相手校は、全国優勝経験があったとか。笑)
おかーちゃんのポジションはリベロ。
スパイクを受け続ける守備のスペシャリストですね。
その影響もあってか、元々膝には痛みを抱えてきたようです。
大人になり、妊娠や育児を経験して、膝への負担は徐々に増しているようです。
特に妊娠している産休中から膝の痛みは訴えており、何度かおとーちゃんがリハビリをして痛みを抑えてきた経緯があります。
膝が痛いのは変形しているから?
よく聞くのが、「変形性膝関節症」。
膝が痛いと病院に行き、筋肉や靭帯、半月板などに問題がない場合には、この診断が出ることがあります。
これは、膝関節の軟骨が減少することなどで変形していますよ、という病気です。
しかしですね、変形性膝関節症にも程度(グレード)があります。
つまり、多少の変形でも、この診断がついてしまうのです。
人間は高齢化すると、体のどこかが変形したり、不調をきたしたりするものです。
1つ1つ変形の診断をつけていては、病気だらけとなってしまいます。
さてここで、変形性膝関節症は、膝が痛いのか?というと、そうではありません。
腰曲がりでO脚の農業をしているおじいちゃん、おばあちゃんをよく見ますよね。
でも、あの方達も、みんながみんな体が痛いわけではありません。
むしろ元気です、と答える方々も多く見ます。
つまり、変形していること自体は、痛みに直接つながらない場合もあるのです。
実際に、軟骨に異常があって変形している変形性膝関節症ですが、軟骨には神経が通っていないので、痛みを感じることはありません。
軟骨にいくら異常があっても、軟骨は痛くないのです。
ではどこが痛いのか?
膝に痛みを感じた場合、痛みを拾っているのは、軟骨の奥(軟骨下骨)や周りの筋肉・靭帯・脂肪、炎症により腫れてうっ血する(血流停滞)、などが原因となります。
ここで考えることは、大した変形がないのに、膝が痛い場合は、軟骨の削れすぎや腫れがない場合が多いです。
もちろん怪我は別ですよ。笑
つまり、周りの筋肉・靭帯・脂肪痛みを拾っている可能性が高いです。
これらが硬くなったり、伸び縮みしないことにより、負担がかかっているのです。
膝は捻れに弱い
膝の痛みで考えなければいけないのがもう一つ。
それは、どんな負担が掛かっているか、です。
膝は通常、伸びたり曲がったりします。
立ってる時は伸びていますし、しゃがむ時には曲がりますよね。
でも、あんまり捻れないですよね。
そうです、膝は捻るのは得意ではないのです。
ところが、変形性膝関節症の方を含めた、膝が痛い方の多くは膝が捻れることで負担がかかり、痛みにつながっていることが多いです。
うちのおかーちゃんもそうでした。膝が捻れていました。
この捻れの負担を軽減しなければ、いくら筋肉などを柔らかくしても、負担がかかり続けるので、痛みをぶり返します。
膝の捻れを生み出すのは膝ではない
では膝がどうしたら捻れるのか。
膝って、脚の中では中間の位置ですよね。
上には股関節があって、下には足首がある。
股関節や足首って、いろんな方向に動きますよね。
これです。
いろんな方向に動くはずの股関節や足首が、硬くなって動かないと、膝に負担がかかり、捻れてくるのです!
つまりは、膝の痛みを解決するには、膝だけ見ててもダメなのです。
今回は、簡単な足首の問題を解決する方法をお伝えします!
足首が硬いと膝が捻れる
足首が硬い人っていますよね。
特にしゃがみ込もうとしたり、踏み込もうとしたりすると足首が曲がらないとか。
この硬さがあると、膝に負担がきます。
足首の硬さを取るためには、よるアキレス腱のストレッチがオススメされていますが、本来は、もっと別の筋肉を伸ばすべきなんです。
それは、
長母趾屈筋!
(人の脚を後ろから見た図。左足の矢印の筋肉が長母趾屈筋です。)
聞いたことがない方が多いと思います。
これは、足首の距骨という骨の真裏を通っているので、ここが硬くなると足首を直接的に硬くし、曲がらない状況を作ってしまいます。
この筋肉は、ふくらはぎの外側から、足の親指の裏を通って、親指の先まで到達する筋肉です。
つまり、
ストレッチする時には、親指ごと曲げなければいけないのです!
こんな感じ。
おとーちゃんも足首が硬いので、親指があんまり反りません。笑
ですが、このように足首を曲げるのと同時に、親指を反らせる必要があります。
これはあくまで原因の1つです。
もし股関節などの他の場所が硬くて膝に負担がくる方がいれば、この脚のストレッチをやっても効果が出ない場合があります。
その際には、ぜひ理学療法士を検索して、相談してみてください。
おとーちゃんもぜひ相談に乗りますよ!
ちなみに、最近はおかーちゃんから膝が痛くて大変とは言われません。笑
よかったよかった。笑
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