当院リハビリテーション科にて
おとーちゃんは現在、総合病院の外来リハビリを担当することが多いです。
入院している患者ではなく、自宅から通ってリハビリを受ける制度ですね。
これは介護保険領域ではなく、医療保険領域です。
つまり、予防的に運動する場所ではなく、
関節などに痛みがあったり、神経麻痺などにより手足が動かない状況を、病院のリハビリに通うことで回復を目指す、という分野です。
診療科としては、整形外科、脳神経外科からの依頼が多いわけですが、
やっぱり多いのが、整形外科。
特に膝に多い変形性関節症による痛みを主訴としていらっしゃる方が多いです。
手術適応となる方もいますが、保存療法といって、リハビリや自主運動により疼痛を緩和させる治療法をするべきと判断された方が来ることが多いです。
変形性膝関節症とは
おとーちゃんがよく見る疾患の1つとして、変形性膝関節症があります。
聞いたことがある方も多いと思いますが、
こんな感じの膝のO型の変形をしていることが多く、
膝関節の軟骨が減少することで、変形し、痛みにつながる疾患です。
変駅性膝関節症は、変形の程度によりますが、ある程度変形してくると手術適応となることが多いです。
ちなみに、
軟骨は減少したら取り戻すことはできません。
よくCMで、「軟骨修復!」なんてサプリを見ますが、
あれ、嘘ですからね。笑
関節の変形は医師による手術以外で治す方法はありません。
そのため、変形が重度となり、痛みが増悪し、リハビリに来ても、
痛みをとりきれないことは多々あります。
その際には、医師と相談の上、手術をお奨めしております。
確かに変形が軽度の場合には、リハビリで痛みをとることができる場合もありますが、
特に高齢の方の場合には、変形が強く進んでいることが多いため、
どうしようもできない場合も・・・。
ならないように予防することが重要
やっぱり高齢の、変形が重度の方を見ていると、
なってからでは遅いんだなと。
若い人でも膝が痛くなることはありますが、それをきっかけに変形が進んでしまうこともあります。
どうしても年齢と共に筋力が衰えていくため、高齢になってからリハビリをしても限界があります。
やっぱり若いうちから予防すべきかなと。
膝の怪我をしてしまったことがある方は必見!
運動を2つ紹介します!
※ですがこれはあくまで平均値から考えた運動です。人の体は個々人で異なるため、リハビリテーションでは同じ運動を処方することの方が少ないです。
※もっと詳しく、という方は個別に連絡をいただくか、理学療法士を探して相談してみてください。
足首のストレッチ
これは以前も紹介しましたが、
足首の硬さから膝へ負担が加わり、変形が進んでしまうことがとてもよくあります。
足首が曲がるようにしておくことは、膝の変形を予防することにつながります。
よくいうのが、足の親指のストレッチ。
詳細はこちら。
足の親指ごと足首を曲げるストレッチです。
足の親指の筋肉は、足首の硬さをかなり直接的に作ってしまうため、ここの柔軟性はとても大事です。
片脚立ち
結局は立ったり歩いたりする時に、変なストレスが加わり続けると、変形につながります。
特に歩きですね。
歩きは、片脚立ちの繰り返しのような動きです。
片脚立ちが安定しないと、歩くのも安定しません。
片脚立ちは、健康寿命にも響くと言われるため、若いうちから定期的に練習しておくことで、膝の変形を予防するだけでなく、健康寿命も伸ばせます!
ポイントとしては、
- 頭の先まで真っ直ぐを意識すること
- 足の裏のど真ん中に体重が乗ること(踵に体重が乗っているのはNG)
ぜひお試しを!
高齢になった時に、体の不調をきたしているのは、かなり生活が制限されます。
若いうちから体づくり、健康予防は是非ともしておいた方が良いと思います!
なにか相談事があればぜひご連絡を!
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