おとーちゃんの職場にて胼胝に苦しむ方がいました
おとーちゃんは、今年に入り職場内にて異動がありました。
場所は通所リハビリテーション。
病気や怪我にて身体が思うように動かなくなり、(程度にもよりますが)介護が必要となった方がリハビリに通う場所です。
そこに通うある方がいらっしゃいました。
「10数年前から、足の裏に胼胝があり、痛くて歩くのが辛い。
皮膚科でもここ(リハビリ)でも見てもらってるが、なかなか良くならない。
毎日痛い。裸足でも痛い。
仕事もしているし、趣味の旅行にも行きたいが、ひどい時には運転中にも靴を脱ぎ捨てたくなるから仕事も旅行も辛い。
うまく付き合っていくしかないのは分かってるけど、付き合いたくもない。」
との訴えがある方と出会いました。
その方の胼胝は、足の親趾の付け根の裏に、約3cmの巨大なものであり、歩く時に足を着くたびに激痛だとのお話。
皮膚科に通い胼胝を削り、
リハビリに通い歩き方を指導されるが、
10数年変化がなく、むしろ胼胝は巨大化。
異動してきたばかりのおとーちゃんに、ここだけの話のように相談がありました。
「歩いても全く痛くない!」
おとーちゃんは、歩き方など動きの指導を自らの専門にしていたため、さっそく診させていただきました。
もちろん、医者ではないので胼胝という皮膚自体を治すことはできません。
しかしですね、やってみる価値はあるかなと。
その方の歩きを観させていただき、足の親趾の裏にあるストレスが生じないように、ある場所にテーピングをさせていただきました。
するとですね、
「え!痛くない!待って、歩くのが気持ちいい!」
と、なんと泣いてしまいました。
そのくらい嬉しかったようです。
職業冥利に尽きますね。
その後、インソールを作成させていただきました。
胼胝が巨大なため、まだ完全に痛みが消失したわけではありませんが、仕事中も旅行中も痛みはだいぶ落ち着き、現在の胼胝は少しずつ小さくなってきています。
胼胝にストレスを与える歩き方の正体
最近、理学療法士の界隈にて、回旋障害(足の裏の捻れる動き)がホットワードなんです。
これは、膝の痛みでも足の痛みの原因として多いといわれております。
特に、園部俊晴 先生という理学療法士の方が強くおっしゃっており、YouTubeなんかでも情報発信されています。
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実は歩く時に、地面に胼胝がつくだけではそれほど痛くはありません。
歩く時に、足の裏が地面に着いて、皮膚が捻れることがストレスになってしまいます。
このストレスがかかる動きを、アブダクトリーツイストといいます。
このストレスをテーピングやインソールにて減らした結果、痛みが減ったというわけです。
先ほど紹介したリハビリに通っている方へは、一本のテーピングしかしていないのに、10数年間の胼胝の痛みが取れました。
原因さえわかれば、改善の糸口が見えてくるわけです。
胼胝へのストレスを減らす方法
さて、胼胝にストレスを与えないようにする方法は、大きく4つあります。
- テーピング
- ストレッチ
- 運動
- インソール
です。
テーピング
テーピングは、薬局などで売っているキネシオテーピングで十分です。
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約15cm程度を以下図のように巻いていきます。
外くるぶしの真下につけ、内くるぶしの真下にに向かって軽く引っ張りながら巻きます。
これだけです。
簡単ですよね。
ストレッチ
また、アブダクトリーツイストは足首が硬くても柔らかくても起こります。
しかし、足首が硬い人はしっかりストレッチする必要があります。
そのストレッチとは、親趾を反らせるストレッチです。
その際に、足首も一緒にストレッチすることが大事です。
運動
運動は、アブダクトリーツイストの反対方向に捻る運動をします。
姿勢を正して、膝を伸ばした状態で行うことが大切です。
インソール
最後に、インソールですが、これは正直専門家でないと難しいかもしれません。
専門家といっても、動きの専門家である理学療法士が作る物です。
インソールというと、足の型に合わせて作る物が主流でしたが、最近では一人一人の歩き方に合わせた型を作ることが必要となります。
足の型に合わせるだけでは、その方の痛みの原因であるストレスを「動きの中で」減らすことができないことが多いです。
そのため、理学療法士が作成したものをお勧めします。
その前提で、簡単なものを紹介すると、100円ショップなどに売っているインソールパッドを、自分の靴のインソールに貼ってみてください。
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コツは、インソール(中敷)と靴の壁の間に貼ることです。
扁平足の方はここにも貼ってみましょう。
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ぜひ、お試しを!
個別に相談があるかたは、XのDMにて相談を受けますので、よろしくお願いします。
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