東京では、公立の小中学校で「上履き廃止」を導入する動きが出てきています。
記事によれば、学校側の意図は
「上履きを用意しなくてもよくなり、経済的な負担が軽減される」
「保護者の準備が減り、登校が少しでもラクになる」
などです。
一方で、拍車をかけるように全国的にも土足で教室に入るのが“当たり前”という地域もあるそうです。
でも、おとーちゃん自身はこの施策に対して、特に衛生面で強い不安を覚えます・・・。
履き替えなしの教室に潜むリスク
記事によれば、学校によっては体育館や校庭で靴を脱ぐルールを残すところもありますが、基本的に教室には土足で上がる流れです。
おとーちゃんが最も懸念するのは、靴底に付着した外部の汚れ・細菌・ウイルスなどが、直接教室の机や椅子、床に持ち込まれる点です。
子どもたちが床に寝転がったり、座り込んだりすることは少なくないのに、この衛生対策が不十分ではないかと感じます。
特に、小学生は床に寝転がって遊ぶような子達も多くいると感じます。
子どもの健康と安心を最優先に考える立場から、日常的に上履きを履き替えることで、「外部の雑菌を持ち込まない」一つのバリアになるとし、その手間があっても上履きを導入する意義はあるんじゃないかなと思いました。
経済的負担との天秤に懸かる清潔さ
確かに、上履きを廃止すれば保護者の負担は減ります。
学校指定の上履きは1,000〜2,000円だそう。
生徒数が多ければその負担は無視できません。
また、何度も替えを揃える必要がある家庭では、年単位での出費も気になるかも。
でも、
「経済負担の軽減」と「子どもの衛生・安全」を二者択一にしない道もあるんじゃないかなと。
具体的には、
- 学校での靴の共有やリサイクル
- リーズナブルな上履き補助制度
費用の問題は行政と学校による工夫で解決できる余地があるのではないか、なんて思っているところです。
教室環境の清掃の定義
さらに問題なのは、土足化によって「教室清掃」の重要度が増すことです。
今まで上履きで保たれてきた清潔基準が崩れ、清掃頻度や清掃内容を見直す必要があります。
実際に「土足OK」にした先行地域で、掃除当番の負担が増し、専任の掃除人員の必要性が高まったとするところもあるようです。
つまり、手軽になるかわりに、学校や教育委員会の“見えない負担”が増えるという構図です。
結果として、学校の現場にかかるコストや手間が増えて、当初のメリットが相殺される可能性をもありますね・・・。
子ども自身の安心感と意識
そして、おとーちゃんが特に気になるのは、子どもたちの気持ちの問題です。
毎日履き替える「上履き」には、「教室=学びと清潔と安心」がセットという心理的な役割があると思うのです。
初めにきれいな上履きに履き替える行為が、学習モードへの切り替えの儀式にもなっています。
この儀式性が消えることで、子どもたちが学びの時間に対して淡白になってしまう危険性もあるんじゃないかなと。
物理的な衛生だけでなく、精神的な安心感にも直結するこの点は、深刻に考慮すべきかな、と。
防災という視点を忘れずに
見逃されがちな視点が「防災」です。
実は、上履きには避難時の安全確保という側面もあるのです。
地震などの災害時、子どもたちは学校からそのまま避難をする必要があります。
たとえば、ガラスが割れたり、棚が倒れたりしているような状況では、安全な靴を履いていないと足をケガする恐れが高まります。
上履きがあれば、教室内での移動中でもある程度足元の保護ができますし、運動靴タイプの上履きを採用している学校では、避難にも適した形状となっています。
一方で、土足制では、
「外履き=移動用の靴」だから安全では?
という意見もあるかもしれません。
しかしこれは逆に、「学校内でずっと土足でいる=教室で災害が発生した時にそのままの靴で避難できない可能性がある」というリスクに繋がります。
具体的には、梅雨時期や雪の地域では、ぬれた靴で室内に入り、そのまま滑って転倒したり、靴が劣化してうまく動けなかったりという事態も起こりかねません。
解決に向けたヒント
では、どうすればよいのでしょうか。
おとーちゃんなりの考えとしては、
- 落ち着いた教育機関では「選択制」へ:希望者は土足OK、そうでない家庭は上履きを用意してもらう方式
- 学校側による上履きのレンタルやリユースシステムの提供
- 清掃強化と教室環境の衛生管理ルールを明確化
- 子どもと保護者への衛生教育の徹底と意識啓発
これらを組み合わせれば、経済的配慮と清潔・精神的安心の両立に近づくのではないでしょうか。
ただ、これらって、余計面倒じゃないですか・・・?
なので、おとーちゃん的には、今まで通り、外履きと上履きに分けて使用し、もしもの災害の時には上履きのまま逃げる、という訓練をすればいい話だと思っています。
おわりに
「上履き廃止」というアイデアは、確かに一見すると保護者の負担軽減や手続きの簡素化をもたらします。
しかし、「衛生面に不安」を覚える私としては、その裏で失われる清潔文化や安心感、教育的儀礼が大きいと感じます。
防災の意味合いがあるとしても、リスクが伴います。
衛生面や精神面の安心を守りながら、経済的配慮も考える──その両立を実現するために、学校・行政・保護者がともに知恵を出し合っていくことが必要だと強く思います。

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