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父は厳しい人だった

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おとーちゃん
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そろそろお盆の時期

8月中旬はお盆の時期ですね。

大体13〜16日といわれていますかね。

  • 13日
    夕刻に、「迎え火」を焚いてご先祖様をお迎えします。火を焚いて、ご先祖様が迷子にならないように、との願いを込めるようです。
  • 14、15日
    お盆の間、ご先祖様は精霊棚に滞在すると考えられています。果物や甘味、お膳などをお供えします。
  • 16日
    ご先祖様は午前中まで自宅にいるといわれているので、朝はお供えをします。夕方暗くなってきたら、「送り火」を焚いて送り出します。

といったように、仏教の風習なのでしょかね。

 

おとーちゃんの実家も、結構仏教の要素が強いうちで、お盆?正月?の時期になると、人型の紙をお寺から貰ってきて、全身にさーっと擦り付ける儀式的な物があります(よくわかってなくてすみません)。

こんなご時世ですが、お盆の時期におかーちゃんと娘ちゃんを連れておとーちゃんの実家に帰る予定です。

孫にも会いたいであろうじいじとばあばは、楽しみでしょうがないらしく、じいじとはよく晩酌をします。

 

 

父は昔とても厳しかった

じいじ(おとーちゃんの父)は、昔はとても厳しい人でした。

今ではだいぶ丸くなり、おそらく孫ができて仕事にも余裕ができ、子育ても終了したので、人生に余裕ができたのでしょう。

よく笑うようになりました。

そんなじいじに、よく怒られていたおとーちゃん、

勉強、スポーツ、日頃の行い、などなど何かダメなことがあればよく怒られていました。

例を出すとキリがないのですが、

例えばサッカーのスポーツ少年団に通っていたころの話。

おとーちゃんは、全国レベルとまではいきませんでしたが、地区・県の選抜チームには選ばれていたので、トレセンという選抜メンバーを選ぶ練習会によく参加していました。

ある別の大会の日、おとーちゃんのチームは準優勝、悔しいですが、相手も強く、疲れ切って帰宅しようとすると、なんとその日の夜にトレセンがあると連絡がありました。

おとーちゃんは大会で疲れ果てていたので、

「行きたくない」

とトレセン参加を断りました。

すると家にてじいじが怒ります。

「お前そんなんでいいのか、せっかく選抜される可能性があるのに、疲れたの一言でチャンスを不意にするのか。甘えたこと言ってんじゃねえぞ。」

はい。おとーちゃんは小学生ですよ。

少しだけ駄々をこねましたが、結局参加させられることに。

当然やる気もなく、疲れていたので、いいプレーなんてできませんでした(確かその選抜は落ちたような・・・)。

 

 

父はなぜ厳しかったのか

ふと大人になり、社会人となり、昔はなんであんなに厳しかったのか聞いたことがあります。

だって小学生に「甘えるな!」と怒鳴ったんですよ。

そうすると父の解答としては、

「お前は俺ができなかったことをできるチャンスがたくさん転がっている。お前の才能なんだろう。できるのにやろうとしない、そんなの勿体無いだろ。人にできないことが、お前にはできる可能性があるんだよ。だからまずはやってみろ、やらないで判断するな。」

ということでした。

なんか褒められてんのか怒られてんのかその時にはわかりませんでした。

でもおとーちゃん的には、こう解釈しました。

「まずはやってみろ。やってから判断しろ。推測でものをいうな。」

こういうふうに聞こえました。

確かにおとーちゃんは推測で判断する癖があります。

めんどくさがりの性格だからでしょう。

ですが、まずはやってみる、その先に、なんでやりたくないか、なんでできないか、といったようなネガティブなことを言う。

もしかしたら面白いかも、できることが嬉しいかもしれませんからね。

 

 

父は「失敗」が人生をつくっているらしい

じいじのこのような考えは、なにも成功者だからという意見ではないようです。

じいじは人生の中で、いくつもの失敗談があります。

  • 高校受験失敗(病気)
  • 大学受験失敗(勉強不足)
  • 就職失敗(最後の最後に拾ってもらったところが現在の勤務先、現在は代表取締役です。すごい。)

人生の大事な分岐点では成功体験というのはあまりなかったそうです。

だからこそ、成功できる可能性があるなら手を離すな、ということだそうです。

あのころのじいじの怒鳴り声は、
今となってはおとーちゃんの原動力になっていると感じます。

 

 

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